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パニック発作は、まるで突然の嵐のように、何の前触れもなく激しい恐怖や不快感に襲われる状態です。まるで「今、命に関わる大変なことが起こっている!」と体が勝手に判断し、緊急事態モードに切り替わってしまうようなものです。しかし、実際には周りに危険なことは何も起きていません。この「誤作動」こそが、パニック発作の核心にある生理学的な現象であり、その仕組みを理解することがパニック障害の治療において非常に重要になります。
そして、その治療をサポートする選択肢の一つとして、整体が注目されることもあります。整体がどのように心身のバランスに影響を与え、症状の緩和に役立つ可能性があるのかについても解説します。
パニック発作は、脳と体が連携して、まるで「危険察知ゲーム」の連鎖反応のように引き起こされます。このメカニズムを知ることで、発作が「なぜ起こるのか」が分かり、適切な治療法を選ぶ上での理解を深めることができます。
私たちの脳の中には、危険を察知し、身を守るための「火災報知器」のような役割を果たす部分があります。それが、脳の奥深くにある小さなアーモンド型の領域、**扁桃体(へんとうたい)**です。扁桃体は、恐怖や不安を感じ取る司令塔のような存在で、常に周りの状況を監視しています。
普通の状況では、扁桃体は本当に危険な時だけ警報を鳴らします。しかし、パニック発作が起こりやすい人は、この扁桃体がとても敏感になっていて、実際には何の危険もないのに、ちょっとした体の変化(例えば、少し心臓がドキドキする、呼吸が速くなるなど)を「これは大変だ!命の危機だ!」と誤って判断し、過剰な警報を鳴らしてしまうのです。
さらに、脳の別の部分もこの誤作動に関わっています。この脳の働き方の特徴を理解することは、適切な治療法を選ぶ上でのヒントになります。
扁桃体からの「緊急警報!」という指令は、すぐに私たちの体を無意識にコントロールしている**自律神経系(じりつしんけいけい)**というシステムに伝わります。自律神経系には、大きく分けて二つの顔があります。
パニック発作では、扁桃体からの過剰な警報によって、このアクセルである交感神経が猛烈に働き始めます。まるで大昔の人間が、突然目の前に猛獣が現れたかのように、全身が「闘争・逃走反応(たたかうか、逃げるか)」という緊急モードに切り替わるのです。これは、命を守るための原始的な体の反応で、本来は非常に重要な機能です。この過剰な反応を落ち着かせることが、パニック障害の治療目標の一つです。
交感神経がアクセル全開になると、私たちの腎臓の上にある副腎(ふくじん)という小さな臓器から、アドレナリンやノルアドレナリンといった「ストレスホルモン」が大量に血液中に放出されます。これらのホルモンは、全身を駆け巡り、まるで消防車が緊急出動するように、さまざまな身体の機能を変化させます。
これらの身体症状は、すべて「闘争・逃走反応」の一環として、体が緊急事態に対応しようと必死に働いている結果なのです。これらの症状を薬で和らげたり、認知行動療法で対処法を学んだりすることが、パニック障害の治療に繋がります。
ここで、パニック発作のやっかいな特徴が現れます。発作中に感じるこれらの強い身体症状(動悸、息苦しさ、めまいなど)を、脳が「これは本当に心臓発作だ!」「このまま死んでしまう!」といった破滅的な状況だと、さらに誤って解釈してしまうのです。
この誤解釈が、さらなる強い不安や恐怖を引き起こし、それがまた扁桃体や交感神経系を刺激して、身体症状をもっともっと悪化させるという「ポジティブフィードバックループ(悪循環)」に陥ってしまいます。まるで、自分で自分の恐怖を増幅させているような状態です。この悪循環こそが、パニック発作の激しさと、それがなかなか収まらない原因となるのです。
この悪循環を断ち切るために、認知行動療法(CBT)が有効な治療法として知られています。CBTでは、身体感覚の誤解釈に気づき、正しい解釈を学び、不安に適切に対処する方法を身につけていきます。
パニック障害の人の中には、**二酸化炭素(CO2)に対する体のセンサーが、特に敏感になっている人がいます。これは、脳の延髄(えんずい)**という部分にある「呼吸中枢」のCO2センサーが、とても繊細になっているためと考えられています。
私たちは呼吸によって体内のCO2濃度を一定に保っていますが、少しでもCO2濃度が上がると、この敏感なセンサーが「大変だ!酸素が足りない!」と誤った警報を鳴らしてしまいます。すると、体が「もっと酸素を取り込まないと!」と慌てて、呼吸が速く浅くなる**過呼吸(過換気)**を引き起こしたり、これがパニック発作の引き金になったりすることがあります。健康な人なら全く気にしないようなCO2濃度の変化でも、パニック障害の人にとっては激しい恐怖や身体症状につながってしまうのです。
このようなCO2過敏性に対しては、呼吸法を学ぶことが治療の一環として非常に有効です。ゆっくりと深い呼吸をすることで、体内のCO2バランスを整え、過剰な警報が鳴るのを防ぐことができます。
また、整体は、直接的なパニック障害の治療法ではありませんが、体の歪みを整えたり、筋肉の緊張を和らげたりすることで、間接的に自律神経のバランスに良い影響を与え、リラックス効果をもたらす可能性があります。身体の緊張が緩和されることで、不安感が軽減され、パニック発作の引き金となる身体感覚への過敏性が和らぐことも期待できるでしょう。
パニック発作は、脳の「火災報知器」である扁桃体が誤作動を起こし、体が「猛獣に襲われた!」と勘違いして、自律神経系を通じて緊急モードに入り、アドレナリンなどのストレスホルモンを大量に放出する生理現象です。その結果、動悸、息苦しさ、発汗などの様々な身体症状が現れます。さらに、これらの身体症状を「命の危機」と誤って解釈してしまう悪循環が、発作をさらに激しく、つらいものにしてしまうのです。
このメカニズムを理解することは、パニック障害の治療において非常に重要な第一歩です。ご自身の体の反応を客観的に捉え、適切な薬物療法や認知行動療法、そして日常生活での工夫(呼吸法など)を組み合わせることで、パニック発作をコントロールし、症状を軽減させることが可能です。
整体は、これらの医療的な治療を補完する形で、身体的なリラックスや自律神経の調整を促す可能性があります。しかし、整体は医療行為ではないため、パニック障害の根本的な治療を目的とするものではありません。
もしご自身やご家族がパニック発作でお悩みであれば、一人で抱え込まず、まずは精神科や心療内科などの専門医療機関にご相談ください。適切な治療を受けることで、必ず症状は改善し、より良い日常生活を取り戻すことができます。整体の利用を検討される場合は、必ず医師と相談し、補助的なアプローチとして活用するようにしましょう。
当院では、腹部や背骨、骨盤周囲、首や頭蓋の施術を行うことで
脳脊髄液の循環を改善し、自律神経の乱れを整える施術を行い
精神的ストレスに対する対処法もできるようになるので
再発しない環境を作ることができます。
毎週金曜日21時からzoomでのぐっすり熟睡ストレッチで
寝る前に自律神経を整える環境も作るサポートを行っております。
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