めまいの対処法 PPPDのめまいと不安感の関係

目次

「原因がわからない不安」と「ふわふわするめまい」の悪循環とは?

「ふらつきが続いて不安」
「検査では異常なし。でも毎日がつらい」
そんなとき、あなたのめまいは**PPPD(持続性知覚性姿勢誘発めまい)**かもしれません。

そして、**その“めまい”を悪化させている隠れた原因が「不安感」**であることをご存じですか?

今回は、PPPDにおける「不安」と「めまい」の関係についてわかりやすく解説し、具体的な対処法もご紹介します。


PPPDとは?ざっくり復習

**PPPD(Persistent Postural-Perceptual Dizziness)**は、
「めまいが続くけど、原因の異常は見つからない」状態のこと。

特徴としては:

  • ふわふわ感、浮遊感が慢性的に続く
  • 姿勢の変化や歩行で悪化しやすい
  • 映像や光、人混みで疲れやすい
  • 不安や緊張が強い人に多く見られる

これらは一時的なものではなく、長く続くことがつらさを増します。


めまいと不安感は、なぜつながるのか?

1. 不安になることで体が“警戒モード”に

人は不安を感じると、自律神経のうち「交感神経」が優位になり、
筋肉がこわばったり、呼吸が浅くなったり、バランス感覚が過敏になります。

これが**「何もしてないのにふわっとする」めまいを生み出すきっかけ**になります。


2. めまいが不安を呼び、不安がさらにめまいを呼ぶ

「またふらつくんじゃないか…」
「このめまい、治らなかったらどうしよう」
そんな不安が、脳の警戒システムを常にONにしてしまいます

つまり、不安 → めまい悪化 → 不安増加 → めまい継続の無限ループに。


対処法①:「不安と身体の反応を切り離す」

PPPDでは、「不安をゼロにしよう」とするより、
“不安に反応しすぎない”体を作ることが効果的です。

✔ まずは「呼吸」で反応を緩める

ゆっくりとした呼吸は、緊張をゆるめ、自律神経のバランスを整える基本。

深呼吸のやり方:

  • 鼻から3秒吸う
  • 口から6秒かけて吐く
  • 吐くときに「ふ〜」と音を出すのがコツ

これを1日2〜3セット。不安なときほど、静かにこの呼吸を取り入れてみてください。


対処法②:「3Dスケーリング(自分の感情を色で“見える化”する)」

不安や焦りは、頭の中に渦巻いていると強く感じます。
ですが、「見える形にする」と客観視できで緊張が緩みやすくなります。

✔ 3Dスケーリングのすすめ

1日1回、その日の体調や気持ちを色に喩えるだけ。

例:

  • リラックスできた → 水色
  • 疲れた → グレー
  • イライラ → 赤
  • ふわふわ感が強かった → 紫

そもそも不安や感情に色は無いので、どのような色に喩えてもOKです。
それに簡単なコメントを加えると、不安のパターンやめまいのきっかけに気づけるようになります。

※3Dスケーリングとは橋本陽輔氏が開発した「ゼロポイント・アプローチ」の中で使われる出来事や感情を視覚化する方法


対処法③:「完璧に治そう」と思わない

PPPDでは、「治さなきゃ」と強く思うほど緊張が高まり、めまいが強くなる傾向があります。
大事なのは、“不安でも動ける状態”を少しずつ作っていくこと。

完璧に不安をなくすのではなく、
「不安を感じても、体が揺れても、私は大丈夫」と自分に言えるようになることが、PPPDからの回復に向かう第一歩です。


不安に向き合う勇気が、回復へのカギ

めまいの対処は、薬だけでは不十分なことが多いです。
特にPPPDのように、心と体のつながりが深いタイプのめまいは、
自分の感情と身体の状態を理解するセルフケアが非常に効果的です。


最後に|一人で悩まず、専門家のサポートを

「これってPPPDかも?」
「セルフケアを続けているのに良くならない」
そんなときは、一人で抱え込まずにご相談ください。

📍当院では、自律神経とめまいに特化したケアを提供しています。

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📞 ご予約:077-533-1200(大津市・甲賀市・近江八幡市から来院)


次回は「ふらつきに効く簡単な立ち姿勢トレーニング」をご紹介予定です!

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