めまいの原因 PPPD(持続性知覚性姿勢誘発めまい)とは?

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「検査では異常なし」と言われたけれど…まだ続く“めまい”の正体とは?

「脳の検査も耳鼻科の検査も異常なし。だけど、ふわふわしためまいがずっと続く…」
そんな経験はありませんか?
それはもしかすると、**PPPD(持続性知覚性姿勢誘発めまい)**と呼ばれる、比較的新しい概念のめまいかもしれません。

今回は、原因がはっきりしない“慢性的なめまい”の正体として注目されている「PPPD」についてわかりやすく解説します。


PPPDとは何か?

PPPDは英語で “Persistent Postural-Perceptual Dizziness” の略。
日本語では「持続性知覚性姿勢誘発めまい」と訳されます。

これは、はっきりとした身体の異常がないのに、ふわふわするような不安定感が長期間にわたって続くめまいの症状です。特徴としては以下のような点が挙げられます。


PPPDの主な症状

  • ふわふわ・フラフラとした持続的な浮遊感
  • 頭や体を動かすと悪化する(例:振り返る、かがむ、歩く)
  • 人混みや強い光、映像の動きなどで悪化する
  • 朝は比較的ましで、午後にかけて悪化する傾向
  • 不安感や緊張感を伴いやすい

PPPDの原因とは?|「めまい 原因」に潜む意外な落とし穴

「めまいの原因は何ですか?」と聞かれると、多くの人は耳の病気(内耳の異常)や脳の病気をイメージすると思います。

しかしPPPDの原因は、身体的な異常よりも“脳の感覚処理のクセ”や“ストレス”が深く関係しているとされています。

1. めまいの「きっかけ」はある

PPPDは、以下のような一時的なめまい発作をきっかけに発症することが多いです。

  • 良性発作性頭位めまい症(BPPV)
  • 前庭神経炎
  • メニエール病
  • 脳震盪や事故による平衡感覚の乱れ

つまり、「はじめに何かしらのめまいがあった」が、その後も不安や過度な感覚過敏が残り、めまいが治らず長引いてしまうのです。

2. 脳の“過剰反応”が続いてしまう

一度めまいを経験すると、脳は「まためまいが起きたら危険だ」と過敏に反応するようになります。その結果、視覚や平衡感覚が常に緊張し、体の姿勢を保つセンサーが混乱し続けるのです。

3. 不安やストレスが拍車をかける

精神的な不安や緊張もPPPDを悪化させる要因です。
「また倒れたらどうしよう」「周りに迷惑かけたらどうしよう」といった不安が、無意識のうちに脳を緊張状態に保ち、めまいの悪循環を招きます。


PPPDの診断方法と治療

診断は“除外診断”

PPPDは、他の病気を除外したうえで診断されることが多く、「検査では異常がない」と言われた方に適用されるケースがほとんどです。

治療のポイント

  1. 生活習慣の見直し(特に睡眠と食事)
  2. めまいリハビリ(目や首の動きに慣れる練習)
  3. 認知行動療法(不安や過剰な警戒心をゆるめる)
  4. 薬物療法(必要に応じて抗不安薬やSSRIが処方されることも)

自分でできる対策|“治そうと頑張りすぎない”がカギ

PPPDは、“がんばって治そう”と意識しすぎることで、逆に悪化することもあります。
必要以上に「普通に動かなきゃ」と思うよりも、できる範囲で生活の中で動くように心がけることが大切です。

また、自分の“感覚のクセ”や“体の反応パターン”に気づくことで、改善へのヒントが見えてきます。


まとめ|「めまいの原因」が見えない人は、PPPDを疑ってみて

慢性的に続くふわふわするめまい、病院では「異常なし」と言われて困っている…
そんな方は、めまいの原因として「PPPD」という選択肢をぜひ知っておいてください。

PPPDは、身体というより“脳と感覚の関係性”にアプローチすることで改善が可能です。
「どこに相談したらいいかわからない」と感じている方は、一人で悩まず、専門家にご相談ください。


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次回は「PPPDに効果的なセルフケア」について詳しくご紹介します。お楽しみに!

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